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アンチエイジング(抗加齢医学・医療)

アンチエイジングとは?

時代の潮流は「アンチエイジング」 年月の流とともに、人は、成長期・青年期を過ぎると、身体的にも、また、精神的にも変化したり、衰えたりしてきますが、近年、このような「加齢」に伴う心身の変化を単に「老化」として、あきらめたり、やり過ごすことなく、科学的・医学的根拠に基き、そうした変化・機能低下を遅らせたり、改善させたりすることが、可能であるという研究と実践が、徐々に広まり始めています。

加齢に立ち向かうこのような、新しい取り組みは、北欧・西欧・アメリカなどで、10数年前から盛んですが、これは、「アンチ・エイジング」(抗・加齢)医学と呼ばれております。
日本でも、予防医学の最先端の一翼をになう医療関係者の学会が、数年前に創設され、先進的施設では、診療の実践も始まっています。

当クリニックでは、このような抗加齢医学の潮流をふまえ、従来の、内科・循環器科・消化器科といった診療科目とは別に、新しい診療分野として、『アンチエイジング』を掲げ、「抗加齢、抗老化」に関心をお持ちの皆様のニーズに対応して参ります。

加齢老化の原因

人間の、エイジング=加齢または老化の原因として、大きく二つの仮説が挙げられています。

ひとつは、「細胞の分裂更新により維持される細胞寿命は、生まれたときから遺伝子にプログラムとして組み込まれ、この分裂更新つまり細胞の活性化は、染色体端末部のテロメアDNAと呼ばれる、例えて言うならば分裂可能回数券を使い切ると、停止する」という「プログラム仮説」です。

もう一つは、体内・とりわけ細胞内のミトコンドリアや細胞膜などに過剰に発生する「フリーラジカル」(化学構造上、不対電子をもつ分子または原子団)や「活性酸素」により、ヒトの遺伝子(とくにミトコンドリアDNA)や細胞膜などが酸化・傷害され、遺伝子の自己修復能力を超えた傷害の蓄積により、細胞が老化するという、「酸化ストレス仮説」です。

さらに、老化は、上記2つの原因の総和(2段階仮説)である、という包括的仮説も提案されています。

アンチエイジング医学は、最新の科学的・医学的研究の成果にもとづき、加齢と老化の、このような原因を制御することにより、加齢に伴う心身の衰えや変化を減速させ、生活習慣病・ガン・脳卒中・肥満などを改善・予防することを目指すものです。

フリーラジカル(活性酸素)

フリーラジカル・活性酸素の影響評価と抗酸化治療 フリーラジカル(ないし、活性酸素)は、老化、ガン、動脈硬化とこれに伴う心筋梗塞、脳卒中の主要な原因である酸化的ストレスの本態です。

フリーラジカルは、DNA(細胞の核のDNAよりも、ミトコンドリアDNAで特に多く)を酸化させ、8-ヒドロキシ-2´-デオキシグアノシン(8-OHdG)を生成します。

当院では、この8-OHdGの、尿中定量により、酸化的ストレスの影響を評価し、抗酸化治療の効果・判定の一つの指標とします。
また、たんぱく質や細胞膜を構成する脂質がフリーラジカルによって酸化されると老化を促進します。

このような、フリーラジカルの発生を加速する要因としては、紫外線・放射線・体内に蓄積された有害金属・歯周病などの持続的炎症、食事からの不適切な油脂摂取(特にn-6系不飽和脂肪酸)、喫煙、あるいは、ビタミンC・Eはじめ抗酸化食品等の摂取不足などが挙げられます。
体内に発生する、活性酸素・フリーラジカルを消去するためには、次のような対策・治療が必要です。

(1)

n-6系多価不飽和脂肪酸をひかえ、n-3系不飽和脂肪酸の摂取に留意する。

(2)

紫外線・放射線・喫煙をなるべく避ける。

(3)

不要の炎症の原因を治療・除去する。

(4)

抗酸化食品・抗酸化栄養補助食品(サプリメント)を積極的に摂取する。
※抗酸化剤による活性酸素の消去

(5)

有害金属のデトックス(Detoxification・解毒または体外排出)を行う。
※「有害金属のデトックス」については、とりわけ重要であり、また、必須金属・ミネラルとの関連を無視できませんので、別に詳しくご説明いたします。

肥満について

メソセラピー・脂肪溶解注射と肥満関連遺伝子診断にもどづく、ダイエットと部分やせ 我が国では、2300万人を越える人が、肥満と判定されています。肥満のもととなる、過剰な脂肪は、加齢の進行に密接な関連のある、ホルモン類似の生理活性物質(アディポサイトカイン)を分泌しており、生活習慣病・免疫異常にも深く関連しています。

適切な、食事療法と運動療法を行うためには、各人の肥満に関連する遺伝子診断が有力な指標となります。

表に見る通り、保有する遺伝子多型により、安静時のカロリー消費量も各人で異なります。

また、運動療法や食事療法によっては、なかなか解消できない皮下脂肪(上腕・大腿・ヒップ)の部分ヤセ、血流障害とリンパ流障害及び活性酸素・フリーラジカルの発生によって、脂肪細胞の活性が停止した「セルライト」の改善・縮小には、メソセラピーと脂肪溶解注射が有力な治療方法となっています。

脂肪溶解注射は、従来の、メスを用いる脂肪吸引のような、身体的負担や、コスメティックな悪影響がほとんどみられず、人の細胞膜を構成する重要なリン脂質である、フォスファチジルコリンの溶解液を使用するもので、医学的に安全性が高く、また、肥満のリバウンドもほとんど心配ありません。